ダイアフラムの厚みの決め方は?

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ダイアフラムの厚みと出寸法の関係は下記になります。

ダイアフラムの厚みは一般的に梁のフランジ厚の2サイズアップと言われています。
ではなぜ2サイズアップかというと通しダイアフラムで裏当て金方式の場合を例にして説明します。
まず、ダイアフラムの板厚は周辺の梁フランジ厚さを超えるとされているので
一般に限界許容差の3mmアップとなります。→許容差って何?
裏当て金方式の場合、ダイアフラムの板厚が3mmアップだと、
上下の厚みの差が3mm/2=1.5mmとなり、裏当て金とダイアフラムの重なりが1.5mm
ではフランジの溶接時に抜け落ちの原因となるので、
ダイアフラムの板厚を6mm確保することが望ましいです。

では実際の梁を例に厚みを決めてみると
梁:H=350×175×7×11の場合
フランジ厚 11mm+6mm=17mm→19mmとなります。
鋼材の厚みは流通量の多い厚さで設定しましょう。
下記が鋼板のJISの標準板厚さで赤文字が流通量の多い板厚になります。

上記はJFEスチールの鋼構造設計便覧からの抜粋になります。
鋼構造設計便覧はとても便利でJFEスチールに問い合わせすると送付して貰えます。
以下にpdfのリンクを貼っておきますので是非ご活用ください。

ちなみに出寸法はe>tc以上取れていれば安全なので、柱の板厚が厚い場合は注意が必要です。
ダイアフラムの鋼材の種類はSN400C、SN490Cになります。
鋼材の使い分けってどのようにしているの?

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鉄骨造
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