剛域って何?

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剛域とは鉄筋コンクリート造で断面二次モーメントが無限大と考えてよい範囲のことを言い、
次の範囲になります。

  • 材端が鉄筋コンクリート部材に剛接合されるとき、その縁より材せいの1/4入った位置
    (解説図9.5(a)参照)
  • 材が軸に対し、25°以上の傾斜をするハンチをもつ場合には、材のせいが1.5倍の点をもって定める。ただし、ハンチの傾斜が60°以上のときは、ハンチの起点より材せいの1/4入った点で定める(解説図9.5(b)参照)
  • 左右のハンチ差異、その他によって上に定めた点が2点以上同時に存在する場合には剛と見なすことができる部分が大きいほうによる。

鉄筋コンクリート造骨組の応力を計算するために一般に柱・梁を線材で置き換えます。
その場合、各接点は剛節点と考え1点で表され、部材はスパン中央の断面二次モーメントを一様に有しているものと考え、構造解析を行います。しかし、実際の骨組みにはハンチがあったり、柱、梁は幅をもっているから、節点近くでは断面は無限大に近くなります。このような断面二次モーメントが無限大と考えてよい範囲⇒部材が変形しないと仮定する範囲を剛域と呼びます。

鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説2018 P.91~P93

剛域の範囲により部材の長さ、剛性が変化して、応力が変わるので剛域の設定は重要になります。

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