鉄骨のダイアフラムは中柱では四方から取付きます。
柱に取付く梁せいが異なるとき梁せいの差はどのくらい必要なのかを説明します。
柱に取付く梁せいが異なるときの必要な梁せいの差: 150mm以上
超音波探傷の必要な距離はダイアフラム間で下図のhを150mm以上かつ10t(tは角形鋼管厚)が
必要です。150mm取れない場合もあると思うので、角形鋼管の板厚別に必要距離を記しておきます。

〇ダイアフラム間必要距離
t=19mm :h=105mm以上
t=22mm :h=115mm以上
t=25mm :h=125mm以上
t=28mm :h=135mm以上
t=32mm :h=150mm以上
上記にダイアフラム厚を足したものが、梁せいの差になります。ですので一般的には梁せいの差は150mmとっておけば概ね大丈夫です。
注)柱の板厚とダイアフラム厚の組み合わせによっては150mmでは足りない場合もあります。
超音波探傷試験で必要な距離hの出し方を説明します。
一般的には、L / t (探触子移動可能距離/板厚)<6 の場合、通常使用される屈折角70°の探
触子では探傷不能範囲が発生します。この場合は、70°の探触子と併用して 45°の探触子を使用することになります。

鉄骨工事Q&A 4-7 製品検査 超音波探傷
一般社団法人 日本建設業連合会 hp
t=19mmの場合を算出してみます
上図より屈折角70°<屈折角45°なので45°の場合の距離を算出します。
L=(7mm+19/tan(90°-35°)mm+5mm+19/tan(45°))x2+14mm≒105
となります。参考にしてください。
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