層間変形角が大きい場合に小さくする方法を説明します。
まず、層間変形角の算出式は次のようになります。

ここでは分かりやすいように層間変形角の逆数γsで考えます。
層間変形角の逆数が200以上になるようにするにはh,Qを小さく、Ko,Dを大きくすれば良いです。
ここでは意匠図で階高、荷重は決まっていて変えられないと仮定します。
・Qを小さくするには鉛直ブレースを入れる
・Ko(柱の標準剛度)を大きくするには柱の剛性を上げる
・D(せん断力分布係数)を大きくするには梁の剛性を上げるor柱の剛性を上げる
1階の場合には上記に加えてアンカーボルトの本数を増やす、径を太くする
まとめると以下のようになります。
- 鉛直ブレースを入れる
- 柱脚のアンカーボルトの本数を増やす、径を太くする。
- 柱の剛性を大きくする
- 梁の剛性を大きくする
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