一般的に設計での表サイズと裏サイズの使い分けは次のようになります。
- 表サイズ:柱・大梁等の主架構、片持ち梁等の溶接で使用する部材
- 裏サイズ:小梁等の弾性範囲で使用する部材

鋼構造設計便覧/JFEスチール株式会社
P5-9,5-10
事務所内では鉄骨造で表サイズとか裏サイズという言葉をしばしば耳にします。
何かと言いますと、H形鋼は上記表のように標準断面寸法等が規定されています。
*印のないサイズは「表サイズ」、*印のあるサイズは「裏サイズ」と呼ばれています。
例えば「350×175」のシリーズでは
表サイズ:H-350×175×7×11
裏サイズ:H-346×174×6×9,H-354×176×8×13
裏サイズを使う理由はコスト削減のために少しでも鉄骨重量を減らす目的で使用されます。
裏サイズでもH-354×176×8×13はあまり使われません。
なぜなら同じ裏サイズのH-396×199×7×11を使った方が重量を軽くできて、
かつ断面二次モーメントや断面係数が高いからです。
表の赤囲みがよく使用される部材になります。
また表の下記のように*印はSS材、SM材しか製造されていないのでSN材や溶接性能が
必要な箇所には使用できないのでご注意ください。

JFEスチール株式会社
JFEスチール株式会社 -わたしたちは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します-
リンク
リンク
リンク
リンク