横補剛で吹き抜けやEVまわりで梁の横補剛が入れられない場合ってありますよね。
そのような時に2次設計の梁の保有体力横補剛で横補剛が不要になる長さが知りたいと思うので
その算出方法を説明します。
まず、梁の全長に渡って均等間隔で横補剛を求める場合は次の式を満足するように本数を決めます。
λy≦170+20n(400N級炭素鋼)
λy≦130+20n(490N級炭素鋼)
λy:梁の弱軸まわりの細長比(=l/iy)
l :梁の長さ(mm)
iy :梁の弱軸まわりの断面二次半径(mm)
2020年版建築物の構造関係技術基準解説書
付録1-2
今回は横補剛が不要な長さを出したいのでn=0として
λy≦170+20n
→l/iy≦170
→l≦170×iy となります。
例えばSN400B材でH-340×250×9×14の場合は
iy=6.05(cm)l≦170×60.5(mm)=10,285(mm)となります。
梁の横補剛が不要な長さ
l≦170×iy(400N級炭素鋼)
l≦130×iy(490N級炭素鋼)
なお、小梁を入れられなくても横補剛をプレートで補強する方法をもあります。
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